DTMで擬似的なオーケストラサウンド

作編曲の勉強のためにアメリカ映画を題材に作曲中。

4-6「バトルシーン1」

戦闘シーンなどの音楽は、小気味よいテンポや切れの良いものを好む人は多いと思う。しかし、それが全てではないと考える。今回UPした音楽は、テンポ自体はそんなに速いものではないし、切れの良いブラスセクションなどは当初から考えていない。

 

どちらかと言えば、地を揺るがすような地響き(?)を感じるような音楽にしたいと考えていた。最初の8小節でこの曲の主題は提示されていて、後に続くものはこのアレンジ変えにすぎない。音楽をよく聞く方はわかると思うが、この主題の提示部も「ギリシャの英雄、アキレス」から導き出されたものである。

 

映画音楽を作る面白さは、単にシーンに合う・・・今回は戦闘シーンということになるが・・・ものを作るのではなく、テーマから導き出されたものを使い、それを元に常に作ることにあると私は考える。これは、アマチュアなりにさんざん映画音楽を研究してきた結果、まず間違いない!と考えられる。
 
蛇足ではあるが、ブラスセクションの縦の響きを考える時に、アッパーストラクチャートライアドなどを理解していれば、音楽の幅はかなり広がる。いわゆる分数コード。特に属七におけるアッパーストラクチャートライアドは是非学んでいただきたいと思う。特にアクション系の音楽でブラスセクションを使う場合、このアッパーストラクチャートライアドは必要不可欠なものである。