DTMで擬似的なオーケストラサウンド

作編曲の勉強のためにアメリカ映画を題材に作曲中。

4-5「禁断の愛~発端」

パリス王子とスパルタの王妃ヘレンの愛を描いた曲。この愛は許されぬ禁断の愛であり、物語のきっかけを作るものでもある。当然単に美しいメロディを書けばいい!というものではない。バックにはアキレスとギリシャ王の確執なども含まれているし、トロイ対スパルタ、ギリシャの戦いも予兆させるものである必要がある。また、物語のきっかけを作るものである以上、その色は「アキレスのテーマ」から導き出されたものでなくてはならない。ある統一された「色」がこの曲にも必要だった。

この映画は「英雄」を扱ったものではあるが、ある部分「ラブストーリー」でもある。
 


アキレスとトロイの巫女の愛は、パリス王子とスパルタの王妃ヘレンの愛とは多少位置づけが異なるため、彼らの愛に関する曲は別途作曲する予定。おそらく、この曲は新たなメロディを考える必要があるかもしれない・・・。

今回の曲はかなりスローテンポではあるが、こういった曲は映画では当然の如く用いられるし、どんなテンポの曲であっても、その曲独特のリズム感がある。ここでいうリズムとは単にビートを刻むリズムではない。リズムとはビートを刻むという短絡的なものではない、と私は思う。

 

今回のシリーズでは、繊細でありながら太いメロディ、アレンジを目標としている。また全曲通して「ある色」で統一しなければならない。難しいことではあるが、また作曲のしがいもあるというものだ!