DTMで擬似的なオーケストラサウンド

作編曲の勉強のためにアメリカ映画を題材に作曲中。

4-3「承前」

よく小説などを読む方は「承前」という言葉をご存知と思います。前の文を受けつぐこと、あるいは前の文のつづきという意味合いの言葉ですが、文章などを書き出すときに用いる言葉でもあります。
 
今回UPした曲は、物語が始まる前の前置きとでもいいましょうか?様々なもの(映画の内容)を端的に表したものでもあります。いいタイトルが見つからず「承前」という言葉を用いました。
 

ギリシャの英雄・アキレス」の中間部で用いたオルタードの音列を和声的短音階の音列に変えて新たに一つの曲としました。中間部では「アキレスのテーマ」もちらりと顔をのぞかせます。また、リズミ的な面でも新たなリズムを考えつつ、後で作る「戦闘、戦いのシーン」音楽の起爆剤的なものも考えてみました。

 

*音階・スケールというのは、ジャズだけで用いるものではありません。その音列からあるメロディを導き出すことは、様々な音楽家が試みているし常に行っていることでもあります。

 

この曲は、あまりテンポチェンジのデータを入力する必要性は感じません。といいつつ、微妙な部分でデータとして入力はしていますけど^^

 

御大層に「承前」というタイトルをつけましたが、もしかしたら名前負けしているかもしれませんね。といいますのも、物語の初めの部分で書き出すものであるのならば、映画の全てをこの1曲で表現しなければならない、ということになる。う~ん、これはちょっと・・・。でも、一つのアイディアを曲にまとめた感じでしょうね^^