DTMで擬似的なオーケストラサウンド

作編曲の勉強のためにアメリカ映画を題材に作曲中。

4-2「アキレスの選択」

「この地にとどまれば、愛する者を手に入れ、安住・・・。家族が死ねばあなたの名は永久に消える。トロイに行けば、名誉が手に入る。でも、あなたはこの地に二度と戻っては来れない。私は二度とあなたに会えない・・・」というアキレスの母親のセリフがあります。
 
ここで、アキレスの未来が提示されていて、あんに英雄の死が暗示されています。
 
この曲はアキレスのある内面を表現した曲。メロディやコードパターンは先にUPした「ギリシャの英雄・アキレス」から導き出されています。
 

こういったオーケストラ的な曲を作る場合、これをDTMに置き換えると、スコア上の楽器を全て打ち込まなくともある程度表現できてしまう。ここがDTMの一つの欠点。で、今回はスコアを100%そのまま打ち込んでみました。DTMにおいて「手抜き?」はやはり厳禁でしょうね・・・。
 
フレンチホルンとファゴットでメロディが提示されると、ここにクラリネットが加わります。そしてフルート、第2&1Violin、viola、Celloが参加します。2回目のテーマ提示ではさらにオーボエが加わり、曲は戦いの予感を示す如く、トランペット、トロンボーンなどの金管楽器群がさらに加わります。
 
オーケストラサウンドを表現するための一つの手段として、様々な楽器がユニゾン(オクターブ関係も含む)で鳴らされた場合の「音の響き」を理屈的にも感覚的にもしっかり覚えることにあります。これは簡単なようで、実はかなり難しい・・・。
 
メロディに対する対旋律も重要ですが、「音の響き」という観点で考えると、上記のことは早い段階でクリアすべきと私は考えます。
 
私自身、オーケストラに関して日々勉強中の身であり、自分が納得する曲などそう簡単には作れません。オーケストラってとても難しいのです。故に、私はDTMで作った自分の楽曲を「オーケストラ」とは言えないのですよ^^あくまで「擬似的なオーケストラ的サウンド」でしかないのです。

私が目指しているアメリカ映画音楽家たちの楽曲、ジェリー・ゴールドスミスジョン・ウィリアムズ、ジェームズ・ホナー、アラン・シルベストリ、ハンス・ジマー・・・偉大な彼らに少しでも近づきたい!という思いが私を音楽に駆り立てます。

「私の曲はオーケストラです!」と言えるような日が来ることを祈って入るのですが、なかなか簡単にはいきません。きっと何年、いやウン十年かかるかもしれませんね^^