DTMで擬似的なオーケストラサウンド

作編曲の勉強のためにアメリカ映画を題材に作曲中。

4-4「トロイへ~トロイ王国」

パリス王子がヘレンを伴ってトロイへ入場するシーンを想定して作った曲。実際の曲は途中からのファンファーレ的な曲だけですが、画面上、その前のシーンから音楽は作られています。

 

ファンファーレ的な音楽は、当初金管楽器だけで表現する予定でしたが、それではオーケストラの勉強にならないため、弦楽器も木管楽器も全て使用しています。実際、金管楽器だけで表現した方がアレンジ上も楽なのですよね・・・。しかし、それでは音楽に幅を持たすことができないという理由もありました。
 
短い曲です。ただ、オーケストラ的サウンドを得るためには、一つのコードに対して5~10の楽器を鳴らすことを常に考えた方がいいです。例えば、G7(ソ、シ、レ、ファ)という音を5~10の楽器で鳴らす場合どうしたらいいのか?編曲する時、ここを常に考えることはとても大切。

 

こういったことを常に心がけてアレンジしていると、いろいろなことが分かってきます、本当ですよ!

4-3「承前」

よく小説などを読む方は「承前」という言葉をご存知と思います。前の文を受けつぐこと、あるいは前の文のつづきという意味合いの言葉ですが、文章などを書き出すときに用いる言葉でもあります。
 
今回UPした曲は、物語が始まる前の前置きとでもいいましょうか?様々なもの(映画の内容)を端的に表したものでもあります。いいタイトルが見つからず「承前」という言葉を用いました。
 

ギリシャの英雄・アキレス」の中間部で用いたオルタードの音列を和声的短音階の音列に変えて新たに一つの曲としました。中間部では「アキレスのテーマ」もちらりと顔をのぞかせます。また、リズミ的な面でも新たなリズムを考えつつ、後で作る「戦闘、戦いのシーン」音楽の起爆剤的なものも考えてみました。

 

*音階・スケールというのは、ジャズだけで用いるものではありません。その音列からあるメロディを導き出すことは、様々な音楽家が試みているし常に行っていることでもあります。

 

この曲は、あまりテンポチェンジのデータを入力する必要性は感じません。といいつつ、微妙な部分でデータとして入力はしていますけど^^

 

御大層に「承前」というタイトルをつけましたが、もしかしたら名前負けしているかもしれませんね。といいますのも、物語の初めの部分で書き出すものであるのならば、映画の全てをこの1曲で表現しなければならない、ということになる。う~ん、これはちょっと・・・。でも、一つのアイディアを曲にまとめた感じでしょうね^^

4-2「アキレスの選択」

「この地にとどまれば、愛する者を手に入れ、安住・・・。家族が死ねばあなたの名は永久に消える。トロイに行けば、名誉が手に入る。でも、あなたはこの地に二度と戻っては来れない。私は二度とあなたに会えない・・・」というアキレスの母親のセリフがあります。
 
ここで、アキレスの未来が提示されていて、あんに英雄の死が暗示されています。
 
この曲はアキレスのある内面を表現した曲。メロディやコードパターンは先にUPした「ギリシャの英雄・アキレス」から導き出されています。
 

こういったオーケストラ的な曲を作る場合、これをDTMに置き換えると、スコア上の楽器を全て打ち込まなくともある程度表現できてしまう。ここがDTMの一つの欠点。で、今回はスコアを100%そのまま打ち込んでみました。DTMにおいて「手抜き?」はやはり厳禁でしょうね・・・。
 
フレンチホルンとファゴットでメロディが提示されると、ここにクラリネットが加わります。そしてフルート、第2&1Violin、viola、Celloが参加します。2回目のテーマ提示ではさらにオーボエが加わり、曲は戦いの予感を示す如く、トランペット、トロンボーンなどの金管楽器群がさらに加わります。
 
オーケストラサウンドを表現するための一つの手段として、様々な楽器がユニゾン(オクターブ関係も含む)で鳴らされた場合の「音の響き」を理屈的にも感覚的にもしっかり覚えることにあります。これは簡単なようで、実はかなり難しい・・・。
 
メロディに対する対旋律も重要ですが、「音の響き」という観点で考えると、上記のことは早い段階でクリアすべきと私は考えます。
 
私自身、オーケストラに関して日々勉強中の身であり、自分が納得する曲などそう簡単には作れません。オーケストラってとても難しいのです。故に、私はDTMで作った自分の楽曲を「オーケストラ」とは言えないのですよ^^あくまで「擬似的なオーケストラ的サウンド」でしかないのです。

私が目指しているアメリカ映画音楽家たちの楽曲、ジェリー・ゴールドスミスジョン・ウィリアムズ、ジェームズ・ホナー、アラン・シルベストリ、ハンス・ジマー・・・偉大な彼らに少しでも近づきたい!という思いが私を音楽に駆り立てます。

「私の曲はオーケストラです!」と言えるような日が来ることを祈って入るのですが、なかなか簡単にはいきません。きっと何年、いやウン十年かかるかもしれませんね^^

4-1「ギリシャの英雄・アキレス」

テスト

この曲は映画「TROY」を題材に私が作ったオリジナル曲。古来より「英雄」を扱った映画は壮大なオーケストラを用いるのが常ですが、今回の曲は、タイトルの前に「悲劇の~」という一文字がつきます。そういったものを考慮に入れつつ作った曲なのです。

 

勇壮さも必要と思いつつ、主人公の内面的なものも考えねばならないでしょう・・・。

 

こんな感じの曲をDTMで作っているわけですね。私は、一つのメロディなりモチーフを決定すると、これで10~15曲ほど作曲します。あるメロディから様々なシーンに対応する曲を作ることが勉強の一つでもあります。

他のサービスでもブログを運営していますが、はてなブログをとりあえず使ってみて、いいようでしたら継続して使用していきたいと思います。

 

では、よろしくお願いいたします。